つくしんぼうと山桜

手抜きしつつ毎日着物で過ごしています

編み始めた茶羽織をほどいて別の茶羽織を編み始めました

体調不良だけが原因ではないけど、編み始めたまま2か月近く放置していた茶羽織。時間をおいて見ると、なんだか編み地が緩すぎるのが気になって…。迷ったけどこのまま完成させても満足しないだろうなぁ…って思ったのでほどきました。

 

で、また古い本を引っ張り出してひたすら編み図を探して、コレに決定。

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被りなのがやや気になる…。(でも前あきにするアレンジは割と単純)

 

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ゲージ取り直し。(本より少し太い糸なのでやや大きい)

●ゲージの調整…うーーん。●

指定糸より少し太いのでゲージをとってもやっぱり少し大きいんですが、編み図を変えるのはかなり難しそうな変則編み図。昔の人に合わせた小さめの出来上がりなら問題ないけど…さて、どうしましょう。電卓片手にちょっと考えてみます。

 

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昭和全開とはいえ日常着としての着物が急激に減っていった頃の雑誌付録。

●昭和の着物と機械編み全盛期●

茶羽織の手編み向けの編み図って私の手持ちの古本にはあんまりないので探すのが大変。機械編みが流行っていた時期と被るみたいで、いいなと思うと機械編みで毛糸も細いものが使われていて。手編みに流用出来る物もあるけど、中細毛糸で棒針編み、しかもかなりの面積…考えただけで気が遠くなるので今の自分的にはパスって感じ。

 

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これも捨てがたかったけど毛糸の量が足りずに断念。

●急速に日常着物が消えていった時代●

昔の婦人誌の付録って内容的にもかなり豪華だし大ボリューム。でも昭和40年年代後半からは着物向けの物がいきなり減るんです。(この本も婦人誌の付録だけど、数少ない中でも若いモデルさんが着てるページがあるからまだいい方) 急激に日常着としての着物離れが進んだんだなぁ…って思うとなんだか寂しくなっちゃいます。

 

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これも悪くないけど毛糸が余りまくるのでパス。(おばあちゃんの笑顔ステキ)

 

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昭和の雑誌付録にありがちな極小フォント&編み図。(内容充実の証)

 

ところで。モデルのお姉さんが表情豊かに頑張ってるこの広告。

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表紙裏の広告。この技法面白い。 

●何気ない広告にピコーン!●

表紙裏を何気なく見たらなんだかおもしろい広告が。左の網目のニットの広告なんですが、このテープ状の網目のようなニットに引き抜き編みで模様を編みつけて、幅広に繋げればいろんなものが作れちゃう的な商品。(たぶん)

コレ、この網目状のベース部分って方眼編みで自作出来るでしょ?そしたら全部自作で何か作れるじゃん、みたいな。(もしかして当時のニット愛好家でもそれに気づいちゃった人って多いんじゃないかなw)

でも「らくらく手芸」って書いてあるのを見ると、地味な作業の方眼編みをせず、いきなり模様を作るところから出来るのがウリだったのかな?

 

 

「『ステキにハンドメイド』のニットのはおりもの」はまたしても編めずに終わっちゃうし、この茶羽織も寒い時期に編み上がるかビミョーですが…まぁぼちぼち頑張ります。