先日のブログでちょこっと写ってた新しいモモンガ羽織。アクリル混のニット生地のハギレで縫ったんですが、いつもの2つ折りバージョンではなくもじり袖を試してみたくて自分なりに形を考えました。
後ろ側の袖の一部(下側)を三角に折りあげるイメージ。
もじり袖
私の大好きな大塚末子さんの着物本の著書で知った「もじり袖」。私が見たのはうわっぱりだったんですが、袖の畳み方がなんだか折り紙のようで面白くて試してみたかったんです。
袖は四角い生地を斜めに折り上げて形作られています。袖山の部分を少しだけ折り返し、下の方は三角に畳む感じ。今回使った生地がボーダー柄なので、上の画像でも袖の作りが何となく伝わるのではないかと。
コトバンクの解説画像のリンクです。袖の形について画像でわかりやすく解説されています。※右下の「巻袖」=もじり袖です。
https://kotobank.jp/image/dictionary/nipponica/media/81306024004482.jpg
今までのモモンガ羽織と同様、裾の方にドレープが出る。
ほぼ直線、畳むのも縫い合わせるのも3か所のみ
襟ぐりの部分にほんの少し繰りが入っていますが、基本的にはパーツそのものも縫い合わせる部分もほぼ直線。四角いハギレを本体と切り替え部分に分け、袖になる部分を畳んで縫い合わせ、切り替え布を本体に縫い付けるだけ。
袖口になる部分は布の耳なのでほつれないけど、布端が見えない方が綺麗なので手縫いで軽く纏りました。
前から見るとちょっともっさり気味。。。(襟ぐりの深さ調整で直せるかも?)
※ボタンとか紐とかはつけずに羽織紐代わりにしているチェーン付きのクリップで留めています。
次に作る時は襟ぐりを変更するかも?とか思いつつ、自分自身が忘れそうなのでとりあえず今回の作り方を残しておきます。
生地
使ったのはよく伸びて割と戻りもいい感じのリブニット(たぶんアクリル混)148㎝幅×1m。(着分を使い切り)
※下の画像の両サイドが耳。(横方向に伸縮)
裁断
生地を本体と切り替え布に切り分け、本体から襟ぐり部分を切り取る。
※生地幅によって多少変わると思います。畳んで形を作るので無駄が出ないようにしたらこうなりました。
アナログ感満載。
襟ぐりの切り取り方
カーブの部分はなだらかに。(アバウト)
図もアバウト。。。
縫い合わせのイメージ図
中表に畳んで縫います(3か所を畳むだけで出来上がりの形が見えてきます)。
※切り替え布をつける時の為に後ろ中心に印をつけておくといいです
この図を見て襟ぐりが浅すぎることに気付くとか、、、
縫い合わせ
縫い合わせはすべてロックミシン。まず赤い部分同士を縫い合わせ、次に青い部分に切り替え布を付ける。
- 本体の青い部分と切り替え布それぞれに等分して(8等分位でOK)、印を目安にリブ付けの要領で切り替え布を縫い付ける。
- 襟ぐりの切り取り分の長さだけ本体の方が長くなっていますが、切り替え布は伸ばし付けなのでちょうどいい感じになる。※ちなみにリブの標準的な長さは本体の80%位
入れ忘れた文字をマウスで書き足してるし…
- 袖口は耳なのでほつれませんが、見た目がいまいちなので2つ折りにして緩めに手縫いで留めました。
- 切り取った部分は試し縫いに使ってしまったけど、もう少し繰りを深くすればこの部分で袖の切り替え布も取れそう(=手縫い不要)。
要改善
今回は折り線の内側5㎝まで繰っていますが、繰りが浅いものを着物の上に羽織ると襟をガッツリ抜く事になり、その分裾に生地がたまる訳で(気づくのが遅いw)。多少はこのふくらみがある方がいいけど、もう少しすっきりさせたい感じ。(折り線の外側5㎝+αにしてもよさげ)
ただ、繰りを深くすると切り替え布が足りなくなるんですよね。強引に伸ばし付けしても結局丸いシルエットになっちゃうだろうし。うーん。。。
出来るだけハギレをきれいに使い切りたいので、もう少し考えてみます。