つくしんぼうと山桜

手抜きしつつ毎日着物で過ごしています

古くて難ありの袋帯をお直ししてみた。

 

絶不調からはなんとなく抜け出した感じの今日。テロテロの正絹着物を畳紙で包んだり、仕舞い込んでた帯を見直したりしていたんですが、ふと目に入った「お直し待ちBOX」(放置したままになってた)から取り出したのがコレ。

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見た目も実際もどっしりした袋帯

 

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こんな柄。(牡丹と雲と流水?動物も紛れてる気がするけど…イマイチわからない) 

難あり品10円のお品

ズッシリどっしりしたこの帯は一部切り取りがある難あり品につき10円で買った物。切り取り箇所は帯の端から50cm位、片面のみ。(袱紗でも作ったのかな?) お直しで袋帯のまま使うにはギリギリっぽかったけど、無理なら半幅orバッグにリメイクするのもいいかなって。(その割に2年近く放置してたっていう…)

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こちら側はなんでもない方。お太鼓のラインも普通に入ってる。

縫い代が…orz

でもよく見たら切り取り箇所の片方には縫い代がない…。(片側は縫い代が残ってたけど反対側は折り山で切られていました。っていうかお直し前の写真撮り忘れた…) 単純に残っている面を折り畳んで切り取った部分を隠すつもりだったけどこれじゃ無理。かといって全部切り落としてしまったら短くなりすぎてお太鼓が結べなくなっちゃう。

 

で、苦肉の策がコレ。

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問題のお直し後。(ラインの位置と幅に注目)

縫い代確保(かなり強引)

強引にも程があるって感じなんですが、お直し部分だけ幅を1cm狭くして縫い代を無理やり確保しちゃいました。この帯は幅が広め(31cm)なので全部揃えても問題ないけど、薄く真綿も入っていて帯芯に縫い付けるのまで全部やり直すのは面倒。(畳めば見えないしお太鼓に隠れるし)

 

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端から30cm位は幅が少し狭い。(畳んだら見えないのでOK)

 

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折り返して留めつけた部分。(角が斜めなのは弱っていた部分を折り込んだ為)

 

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固いので巻きかがりでOKって事にした。(縫い糸見えまくり…) 

 

・・・って事で、指抜きを使ってガシガシ縫って何とか完成。

 

早速巻いてみる

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パーカの上にお太鼓締めるとか…

長さはOK

相変わらずグダグダのお太鼓で胴もユルユルですが長さは大丈夫でした。分厚いし生地も結構弱っているようなので結ばずに畳んだけど…2周目を巻いた後がかなり怪しい。締め方をもう一度確認した方がいいみたい。(七緒の最新号に載ってるし)

 

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胴がユルユル。っていうか何かに似てる気がする…どっかで見た気がする…

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コレでした。(※画像はお借りしました)

 

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いつもの着物ポーズだけどこの格好だとお相撲のまわしみたい…

(今場所は安美錦照ノ富士も遠藤も休場になっちゃうなんて。。。残念)

 

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しっかし何度見てもマヌケ。 (丹前脱がなきゃよかった)

 

着物を着るのは今日もお休みしたけど、着物には触れたし、とりあえず放置してたひとつが直せて良かったです。