つくしんぼうと山桜

手抜きしつつ毎日着物、元保護猫と暮らしています

ブラザーのプラ機(アモーネⅢ)とシルバーのプラ機(ページワン)で模様編み

スペアのKH587の針磨きに飽きて、プラ機で遊び始めました。

セレクター目当てでGETしたブラザーのプラ機(9ピッチ)

 

コレが欲しくて本体までGET…

 

ブラザーの「アモーネ」というプラ機なんですが、シルバーの「あみむめも」にしてもネーミングが駄洒落以外の何物でもなっていうw 鋼板編機はブラザー派ですが、プラ編機に関しては最初に使ったのがシルバーだったので初のブラザー製だったりします。

入手した理由はセレクターで、簡単に言うと選針の手間を省く道具です。シルバーからも出ていてますが、今は作られていないものだし中古でもあまり見掛けず…結構レアな物なのです。(海外では比較的楽に入手出来るようですが…取り寄せる気が無いので詳しくはわかりません)

 

で、シルバーのセレクターを以前メルカリで見つけたのにちょっと迷っている間にソールドになってしまってめっちゃ後悔。以来ずっとオークションやメルカリに出るのを待っていました。手持ちのプラ機はシルバー製なので出来ればシルバーの物が良かったけど、2年近く待っても機会がなかったのでブラザーのプラ機に手を出した…という流れ。

 

前置きが長過ぎましたが、色々撮ったので載せてみます。

 

まずは普通に平編みで数段

 

こんな風に針を出して

 

セレクターは必ず右から左(矢印の方向)にスライド

 

同じように針を出してくれます

 

手間が省けて大助かり

 

場合によっては端の目が出ちゃいます

 

これは手動で戻します

 

引き上げの場合は更に針を出します(手動だけどめっちゃ楽)

 

レバーを引き上げに変えて

 

この状態で編みます

 

出した針は編まれずに糸が横に渡ります

 

 

編まれない糸が溜まった状態

 

レバーを平編みに戻して編むと溜まった部分がまとめて編まれます

 

模様の位置を変えて繰り返してみました

 

ちょっと見辛いにくいけど何となく分かるかと…

 

因みにこのセレクター、ちょっとコツは要りますがシルバーのプラ機(9ピッチ)でも使えましたw シルバーのセレクターは9ピッチと6.5ピッチの兼用のようなので、もしかしたらブラザーの7ピッチやシルバーの6.5ピッチにも使えるかも?(まだ試していませんが)

 

 

ここで一旦アモーネは終了。次はテーブルに設置したままのシルバーのページワンです。(前出のペパーミントグリーンのテーブルは低いタイプで都度設置して終わったら撤収しています)

 

この機種は電子ニットレーダー付き

 

同じような引き上げ編みを使った模様編みですが、「毛糸だま」のバックナンバーの編み機の連載ページにあったものが面白そうなので試してみました。こちらは引き上げ編みだけでなく、目落としで隙間を作っているのでレースっぽい感じになります。

 

針を出してからレバーを引き上げに変更

 

引き上げ編みの途中で糸が溜まっています

 

レバーを平編みに戻して編むとまとめて編まれます

 

平編みで編むと針は元の位置に

 

2目落として隙間を作っておくだけで見た目がかなり違います

 

レース編みっぽい感じ?

 

本にあった編み図では3段で1模様でしたが、なんとなく偶数の方がカウントしやすい気がして4弾で1模様に変更。引き上げ編みは目を落としている部分の左右の針を交互に出すのですが、「あれ?次って右だっけ?左だっけ??」となってしまい、編地を確認しながら編む羽目に。

ここで初めて、3段1模様だと「キャリジを進ませる向きの針を出す」とか「キャリジのある方の針を出す」と覚えれば迷わずに針が出せる事に気付きました。3段なら1模様ごとにキャリジの進む向きが逆になるので。3段ごとの方が手作業の回数は増えるけど、針出しで迷わない分早く編めるような気がします。

 

夜なので画面が暗い…(お部屋の明かりを背にする位置なので小さなライトで頑張ってますw)

 

そんなこんなで編んだのがこちら。テンションが掛かっていないので比較にならないかもですが。

裏側

 

表は針抜き部分のジグザグが際立つ感じ。

あと、4段引き上げると編地が結構ゴム編みっぽくなるように思えて、3段と4段で多少は変わるかな?と。ちょこっと試し編みしただけではピンと来ないけど、ゴム編みっぽく伸縮するのはどちらも同じ感じ。なのでこの編み方は本の通りが一番と実感しました。

 

 

で、このページワンのキャリジは添え糸が使えるのでついでに試してみました。因みに、添え糸の場合はメインの糸は常に表メリヤス柄に、添え糸は常に裏メリヤス側に出ます。2本取りで糸を縒らずに編むとかなりランダムになってしまうので、見た目にかなり差が出ます。

表はロングピッチの段染め(やや太めの並太)、添え糸も段染めで中細。配色はデニムを意識。細い糸できつめに編むとデニムニットっぽくなって結構好きなのですが、太い糸だとどうなるかと思って。

 

シンプルなメリアス編みなので糸さえ掛ければ数分でこんなに編めちゃいます。

 

添え糸は裏側で揃っています(2本一緒に編むとまだらになる)

 

表から見ると添え糸がほんの少し見えてしっかりした編地に

 

メインで使った方の段染め糸は羽織系を作るつもりで用意しましたが、何をどう編むか具体的には決まっていなかったのです。でもこのしっかりした編地が気に入ったので、デニムニット風のパーカ羽織(着物用の羽織にフードがドッキングした感じ)にしようかなぁ。

添え糸にした段染め(かぎ針編みの茶羽織の残り)は少ししかないので別の中細にしますが。

 

 

話が戻りますが、目落とし&引き上げ編みの編地は目移しせずにレース編みっぽい隙間?のある編地に出来る所が気に入りました(手作業のレース編みってホントにめんどくさいので…w)

この編地で何か作りたいけど、目数や段数のバランスでかなり印象が変わりそう…もう少しあれこれ試してみようと思います。