久しぶりに編機(本機)と格闘(?)しています。
カバーを外して観察(歯車の右のレバーが固着)
パリエ(KH-811)の確認と修理
無料で譲って戴いたジャンクのパリエ(KH-811)。パンチカード式ながらボタン選針機能も残っているちょっとレアな機種なんですが…セットになっていたニットリーダー狙いだったので編み機そのものはしばらくそのまま置いてありました。
とはいえせっかくの本機だし、編み機にセットして使うレアな織機をGETしたのでこちらを織機用にしようかと。改めて試してみると平編みは問題なく編めるのにパンチカードの読み込みに問題が…。パンチカードを使って織るのでこのままだと織機として使えない訳で、、、
肝心なのはパンチカードの読み込みですが、全体の状況を把握する為にボタン選針をしてみる事に。
模様編みをするには模様部分の針を出す作業が必要で、1段ごとに指定して自動で出してくれるのがボタン選針、何段かの模様の単位で指定出来るのがパンチカード。私はボタン選針を使うのは初めてなのでブラザーのサイトから類似機種の取説をDL。
昔の取説ってメッチャ詳しくてマニアックな内容でつい読みふけってだいぶ時間が掛かりましたが無事選針出来たのでレースキャリジを使って模様を編んでみました。
ボタン選針で模様編み
模様がビミョーなのはさておき(私が適当に選針したのでw)機能的にはOKでした。パンチカードの便利さには敵わないけどコレはコレで楽しいかも。これで選針機能が正常なのは確認出来たので、純粋にカードの読み取り部分(厳密にはカードを送りの切り替えツマミ)が原因とわかりました。
そんなこんなでカバーを外したのが最初の画像。中央の歯車の動きはOK、右の金属の小さいレバーが思いっきり固着していて錆取りスプレーとか色々試したけどビクともしない。分解しないと無理かな?と思いつつ、正しい動きを確認したくて後継機種(上位機種?)のパリエAを久々に出してみました。
まさかの不調から2日がかりで復活したパリエA(KH-891)
久しぶりのパリエA(KH-891)でしたが…平編みは出来るのにパンチカードを使うとキャリジが引っ掛かって動かない…まさかの状況に大ダメージ。中古だけど問題なく編めていたのに…。
正直811どころではなくなり891をどうにかしようと頑張りましたが、猫さんもゴネ出したので断念。翌日改めてじっくり観察して色々試すうちに編める状態になリました(キャリジが引っかかった原因を本格的に直すのはかなり大掛かりな事になるので保留しましたが…)。
トピカル3(KH-940)のキャリジ修理
いきなりマニアックな画像(キャリジの裏)
こちらはトピカル3(KH-940)のキャリジ。多少の欠品はあるものの電源コードつきで針の状態もまずまずの物を入手(どんだけ持ってるんだって我ながら呆れますw)。
デロデロに劣化した針押さえのスポンジを交換し、足りない部品をKH-811・パリエから拝借(針が共通で備品がそのまま使えてラッキー)。固定金具は汎用性があるのでシルバーの物でも普通に使えました。キャリジもスムーズに動くし電源もOK、操作ボタンの各ランプが点灯するのは確認。ここまでは想定内でしたが、キャリジの切り替えボタンのいくつかが全く動かない、、、
錆びている訳じゃないし動かないのはそれぞれ左右対称の片側だけなので、雰囲気的にグリスの固着っぽい。試しにドライヤーで温めると地味~~~に動きました。この場合、劣化したグリスを拭き取って新しいグリスを塗るのがいちばん(古いミシンと同じ要領)。
で、分解しようと順番に外しましたが結構入り組んでいてかなり本気でバラさないと元に戻せないっぽい。
こういうのって気持ちに余裕のない時はやめた方がいいので、とりあえずベビー綿棒に置き換えスプレー(錆取りしつつ水分をオイルに置き換える)をつけて隙間からお掃除したり可動部にスプレーしたり。地味な作業を繰り返してひとつずつ解消、3日掛けて全てのスイッチがスムーズに切り替わるようになりました。
めでたく試し編み出来るところまで辿り着きましたが、試し編みはちょっと迷い中。何しろアナログな編み機しか使った事がなく、分厚い取説を見ながらひとつひとつ試すのはかなり時間が掛かりそうだし。
パリエの切り替えレバーの固着を先に解決した方がいいような…錆取りオイルを染み込ませて少し時間を置くと動くようになるパターンが多いけど、時間が経ち過ぎるとまた固まっちゃいそうなので。。。